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インテリアデザインアトリエ「MUSE DECOR(ミューズデコール)」のブログです。
 

お色直し

このところ、あまりにいろいろなことがありすぎて、気付いたら前回の記事から1ヶ月も経ってしまいました。。


「忙しい」という言葉は「心を亡くす」と書きますが、まさに、そのとおり。
でも、ようやく少し落ち着いてきました。


この1ヶ月の間も、たのしい出来事が盛りだくさん。
中でも、先月、カフェのインテリアを担当させていただいた横浜の男女共同参画センターでの「ソファのお色直し」のワークショップは最高でした!


最初に「めぐカフェ」のお話をいただいたとき、限られた予算の中で素敵な空間をつくるには、とあれこれ考え、古くなったからといって何でも新しくするのはもったいない、なるべく今あるものを使って空間をよみがえらせたいと思いました。
そこで取り組んだのが、センターのホールでかなり存在感を発揮しているベンチのお色直しです。

建物が建った30年前から、ほとんど手入れをされることもなく使われ続けた大きなベンチ。
座面が2つに分かれていて、2メートルもあるので小回りがきかず、ホールの中央で使うしかありません。。

カフェ用に新しい家具が入ると、余計にその古さや汚れが目に付いてしまいます。
思い切って、脚を塗りなおし、イメージを一新させることになりました。


ベンチの構造は至ってシンプル。
木製の脚に合皮の座クッションが乗って、ボルトで取り付けられています。

これくらいなら、自分たちで塗りなおせる、ということになり、ワークショップという形で取り組むことになったのです。

2日間に渡るワークショップにはガールズの方たちやインターンの学生の皆さんなども参加して、和気あいあいと作業を楽しみました。

木部の既存の塗装を剥がし、サンドペーパーでひたすら表面をスムーズに。塗装の仕上がりは、この下地で決まってしまうのです。裏に隠れた地道な作業です。
そして落ち着いたこげ茶で2度塗り、3度塗りまで。。薄く延ばして重ね塗りをすると美しい質感に。
座クッションは30年分の汚れをしっかりと落とすと1トーン明るくなりました。
ベンチは見違えるように美しく生まれ変わって、カフェの新しい家具との調和もバッチリです。

ベンチ


そのときの模様は、男女共同参画センターの「めぐカフェ開店準備日記」や、協会のHPのスタッフ日記の中で「長椅子のリニューアル秘話」として紹介されています。
ぜひ、こちらも覗いてみてくださいね。


椅子が生まれ変わったのはもちろん嬉しいのですが、このワークショップに参加していたメンバーが真夏の暑さも忘れ、夢中で作業に取り組んでいる姿や、出来上がったときの達成感に溢れた笑顔(スタッフ日記などの写真を見ていただけると分かると思います・・・)が、最高でした。

ものを大切にする気持ち、何かに夢中で取り組む気持ち、忘れたくないですね。




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● 千葉 聖美
千葉 聖美
インテリアデザインアトリエ「MUSE DECOR(ミューズデコール)」主宰。
ロンドンのChelsea college of Art&DesignでインテリアデザインのDiplomaを取得。
 
→MUSE DECOR(ミューズデコール)のHP