旅が大好きな私は、いろいろな人の旅の話を聞くのが大好きです。行ったことのない土地の話にわくわくしたり、知っている場所も、人それぞれ素晴らしいと感じるところが違い、会話が弾みます。未知の国への想いを馳せ、いつか私も、と夢見たりしています。
先月発売された雑誌Penには、旅の達人に訊いた「世界でいちばん好きな場所。」という特集が組まれていて、思わず熟読してしまいました。
その中で、長い間、思い出せずにいた映画のタイトルが、ようやく判明したのです。
かれこれ15年も前の話になりますが、イタリアのアマルフィ地方にあるポジターノ(Positano)という街を訪れました。
去年、「アマルフィ」という地名は、織田裕二主演の日本映画で話題になり、広く知られるようになったと思いますが、そこを訪れることになったきっかけが、ある映画だったのです。ハリウッドのありがちな恋愛映画で、ストーリーはさほど印象にのこらなかったのに、そこに映し出されるイタリアの海岸の美しさと舞台になったホテルの素晴らしさに魅了されて、どうしても行ってみたくなりました。
当時はインターネットも今ほど発達していないし、それがどこの海岸かも分からないので、イタリアの観光局で調べてもらったのです。そして、その海岸がポシターノであること、映画の舞台になったホテルが
“Le Sirenuse"という名の五つ星ホテルだと分かりました。
イタリアのミシュランを手に入れ、ホテルの場所などを確認し、直接電話をしましたが、到着予定日は満室、最初の数日は別のホテルを予約して、念願のアマルフィ旅行へと向かいました。
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日本からローマへ飛び、ローマからナポリ、さらにソレントへ列車の旅。そこからはローカルのバスで向かいます。バス停からはホテルの人にも手伝ってもらいながら、重いスーツケースを抱えて、断崖の急な階段を下りていくのです。
その海の美しさ、海岸の断崖に、建てられたホテルや住居の建物の景色は、息を呑む素晴らしさでした。
前述の雑誌Penの中で、このポジターノを小山薫堂さんが紹介していました。そして、やはり訪れたのは、その映画の影響が大きいと書かれていました。映画のタイトルは「オンリー・ユー」だということが、15年ぶりに判明したのです。いつかまた、この映画を観て、旅の想い出を振り返りたいなぁ。。 みなさんの旅のお話、訊きたいです。