先週、6月1日に満を持してオープンした名古屋城本丸御殿を拝観しました。
名古屋城は1930年(昭和5年)に国宝に指定されましたが、1945年(昭和20年)5月、空襲により天守閣、本丸御殿ともに焼失。その後、天守閣は1959年(昭和34年)に再建されましたが、本丸御殿もまた、残された資料を基に忠実に復元されました。
狩野派の絵師たちが描いた障壁画の美と色彩感覚を現代によみがえらせるため、平成4年から本格的な復元模写が進められたそうです。
忠実に復元するため、当時の絵師が使っていた素材や技法を用いているとのことで、その技術力にも感動します。





名古屋らしい、ため息の出るような、なんとも華やかな御殿でした。

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以前、数ヶ月ですが、フィレンツェ郊外に住む友人宅に居候させてもらったことがあります。
セティニャーノという町で、フィレンツェのセンターからバスで15分くらいの、小高い丘の上の町です。
友人は4人家族。お父さんが大学教授、お母さんは看護士さん、当時、友人は国連で働き、弟は学生でした。
私はフィレンツェのセンターにあるイタリア語の学校で毎日数時間のクラスをとり、そのあとクラスメイトと美術館や図書館へ行ったり、映画を観たり、おしゃべりをしたり、イタリアでの学生生活を堪能しました。
学校では宿題がたくさん出ていたので、帰宅後、毎日それをこなし、あっという間に帰国となりました。
友人家族が全員英語を話せるので、私との会話は英語になることが多く、残念ながら私のイタリア語はあまり上達しませんでしたが、フィレンツェでの一番の財産は、なんといっても、毎日のように素晴らしい絵画を見ることができたことです。
街中に芸術が溢れており、歩いているだけで、美術館にいるのと変わらないと言っても過言ではないのがフィレンツェ。
建築も素晴らしく、広場にはたくさんの彫刻が置かれ、建物の壁面には美しい装飾が施されています。
それらはすべて、ルネサンスの芸術です。
日本にもこれまでたくさんの素晴らしい絵画が紹介されていますが、今回、渋谷で行われている展覧会に娘を連れて行くことができました。

天使の可愛らしさと、独特の不気味さに興味を抱いたようです。

娘の一番のお気に入りはヴィーナス。
画集の中で、「プリマヴェーラ」をよく見ていたので、同じ女性であることに気付き、本物が見れたと喜んでいました。
いつか一緒に、もっとたくさんの「本モノ」を見にフィレンツェを訪れたいな・・・

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三菱一号館美術館で開催されている『KATAGAMI Style』展に行ってきました。
丸の内といえば、この数年で劇的な変化を見せた街。
以前、私もこの地で仕事をしていたことがありますが、その頃のスマートなイメージは残しつつ、ファッショナブルで、ちょっと大人な落ち着きと風格のある人に似合うような、そんな雰囲気でしょうか・・・
なんと言っても、東京駅駅舎に代表されるようなレンガ造りのクラシカルな建築がたくさん残されているのが魅力です。
『KATAGAMI Style』展が開催されている三菱一号館美術館もその一つ。
建築を見るだけでも楽しいのですが、今回は、日本の伝統的な型紙のデザイン展が見られるというので、仕事の合い間に立ち寄りました。

日本の職人の技術に、あらためて感動します。
そして、デザインも斬新。
かつて世界で日本ブームが起きたとき、この型紙も世界各国に大量に流出しました。
今回、それらの国から、この展示会のためにお里帰りを果たした「KATAGAMI」たち。
その精密さに、思わず溜息が・・・
これが、一切機械などを使わず、すべて人の手で作られたものだと思うと、職人さんたちは、まさに、神の手を持っていたとしか言いようがありません。
これらは日本国内では主に着物の柄として使われました。
それが海外では、いろいろなデザインに影響を与え、壁紙やカーテン、いすの張地、はたまたポスターや傘立てのデザインにまで形を変えました。
それらが、とても分かりやすく展示されていて、見ごたえあります。
私たちが仕事でよく使うファブリックの見本帳。
これも、当時のものが残っています。

中身は今とだいぶ違いますが、形は一緒。
今も昔も、こんなふうに生地を選んで、いろいろな製品になっていくのですね。。
建物内にあるカフェも素敵でしたよ!
ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

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