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インテリアデザインアトリエ「MUSE DECOR(ミューズデコール)」のブログです。
 

足立美術館 「寿立庵」

ここ何年か、ずっと行ってみたいと思い焦がれていた島根県安来市の足立美術館にとうとう足を運ぶことができました。

美術館を囲む庭園は、アメリカの日本庭園専門誌『Sukiya Living/The Journal of Japanese Gardening(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)』が実施する「日本庭園ランキング」で13年連続の1位を獲得しています。

足立美術館3


足立美術館1


横山大観の作品の多さに目を見張ります。また、絵画だけでなく、魯山人や河井寛次郎などの作品も。
こんなふうに、庭園を眺めながら、日本を代表する芸術家たちの素晴らしい作品を見られるとは、なんて贅沢なことでしょう。


そして何より楽しめたのは、お茶室。
桂離宮にある「松琴亭」の意匠を写して建てられた茶室で「寿立庵(じゅりゅうあん)」といいます。

足立美術館5

お抹茶とお茶菓子をいただけるのですが、案内のかたが歴史や数寄屋のあれこれについて説明してくださいました。


足立美術館7

こちらの掛け軸は、なんと伊達政宗の書だとか。
貴重なものを拝見して、テンションが上がります。


足立美術館8

一番小さな三畳台目のお茶室。
壁は聚楽塗りで、壁に塗りこんだ油が自然ににじんで黒くなってくるのだそうです。

足立美術館6

インテリアの仕事を始めて間もないころ、お世話になった建築家の先生に、素晴らしい茶室がつくれるようになったら一人前、と言われたことがありました。
私の母が茶道の先生をしていたこともあり、実家の和室には炉が切ってありましたが、茶室というには及ばない空間。
子供のころ、母に連れられてお茶会に足を運ぶたび、茶室が持つ独特な雰囲気に、なんとなく憧れました。

床の間、そして床柱をじっくりと選び、襖の唐紙を市松に貼り合わせたり、畳の縁にこだわったり。。。
さらに炉縁は、季節や行事によって使い分けるのも楽しみの一つです。


現在、私が仕事で本格的な茶室をつくる機会はありませんが、和室のデザインをするときには、この「和敬清寂」のコンセプトを大切にしています。


足立美術館4


庵を囲むお庭がまた、とても味わい深く、お茶をいただいているときに、ちょうど雨が降ってきました。
木々の緑がしっとりと映え、美しくて、その雨が神様からの贈り物のように感じられました。

この庭園の四季を楽しみに、また訪れたいと思います。


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Disney on Ice

今年もディズニー・オン・アイスに行ってきました。
原宿駅から国立代々木競技場の体育館までは、観覧者の長い行列。
炎天下の中、牛歩のごとく、なかなか進まず、風もなく、汗が滴り落ちました。

体育館にたどり着くころにはノドがカラカラで、アナ雪のキャラクターのカップに入ったかき氷についつい手が伸び。。。
見ると、飛ぶように売れていました。

あっという間に完食。

今年は何といっても、「アナと雪の女王」が見られるというので、娘も私も、とても楽しみにしていました。


アナと雪の女王
(画像はNewYorkTimesさんよりお借りしました)


期待通りの素晴らしいショー。
オラフがとってもかわいくて、登場と同時に大きな歓声が!



思わず歌を一緒に熱唱して、娘に止められました。。。


これほどスケートがぴったりのディズニー作品はないのでは。


来年も必ず見に来ると娘に約束し、家路に着きました。



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Pinterest

今、これにハマっています。
Pinterest

これまでも、インテリアの画像を集め、分類し、プレゼンテーションの資料に使ったり、お客様にイメージを分かりやすく伝えるための手段として独自のファイルを作ってたくさんの画像を管理してきましたが、こんな便利な機能があったなんて。

世界中のPin愛好家たちが、素敵な画像をたくさん集めてボードを作っています。


これまでは仕事で使うインテリアの画像ばかりを集めていましたが、Pinteretには、他にも私のお気に入りや欲しいもの、行きたいところが集められ、眺めているだけで、まるでお気に入りに囲まれて暮らしているような、幸せな錯覚に陥ります。

たとえば茶室。

母がお茶の先生をしていたので、子供のころから、お茶室はわりと身近なところにありました。
私自身はお点前はあまり習得できませんでしたが、お茶会に足を運ぶのは、日常とかけ離れた世界を体験できる貴重な時間。
お茶碗や掛け軸、茶花のひとつひとつに点てる方の個性とこだわりがあって、庵はそぎ落とされた美しさに感動することのできる場所のひとつでもあります。

茶室


こういう空間を見て、美しいな、と感じるのは、日本人だからなのか。。


ふだん創るのは、モダンな空間が多いですが、この世界に入って最初にお世話になった設計事務所の先生が、いつか素晴らしい茶室がつくりたい、それが自分の建築家人生の集大成になるかもしれない、とおっしゃっていました。
今、なんとなくその理由が分かる気がします。

何もないからこそ、ひとつの線、素材がとても存在感を持ち、重要です。


久々に、そんなことに気づくことができました。


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信州りんご

去年、ご新築のおうちのインテリアを一緒につくらせていただいた長野県のお施主様から、りんごをいただきました!!

信州りんご


大きくて甘い信州のりんご!
こんなにたくさん!!
感激です。


奥様が私と同じ時期にロンドンの大学に留学されていたというご縁で、今回、このお仕事を引き受けさせていただきました。

うちの娘と同じ年の男の子と、その妹のアンナちゃんという可愛い女の子のママである奥様は、大の北欧好きで、とってもチャーミングな方です。

新築のおうちは、土地を買われてからしばらく構想をあたため、数年越しでできあがった最高のお住まいです。
大きな吹き抜けに、薪ストーブ、木製の3重サッシ。
私のあこがれの家そのものです。


今回、内装材をコーディネートしたり、ポイントになる造作のデザイン、照明計画や家具、カーテンの選定までトータルで携わらせていただきましたが、奥様とお話していると、ついつい話が横道にそれてロンドンの話や子育ての話、北欧の話など、気付くと何時間も経っていて、本当に楽しい時間でした。


そして、今回、奥様がこだわってお選びになったカール・ハンセン社のダイニングテーブルとYチェアが、ようやくデンマークから入荷されます。

ご新居へのお引越しは去年のクリスマス前。
そして、テーブルは注文してから約3ヶ月。
北欧の素晴らしい家具は、ほとんどが受注生産なので、いつもこうしてお客様にお待ちいただくことになるのですが、最後には必ず、待ってよかった、と言っていただけます。


来週は、私も納品に立ち会います。

久々の長野。
お施主様のOKが出たら、ぜひこちらのブログでも写真をアップしたいと思います。




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くるみ割り人形

週末、クリスマスにぴったりのバレエを観にいきました。

「くるみ割り人形」


くるみ割り人形



国際色豊かなプロのダンサーが数多く在籍するNBAバレエカンパニーの公演ですが、大人も子供も楽しめるのがいいですね。

マリインスキーとか、キエフ・バレエなど、素晴らしい公演はたくさんありますが、今は、5歳の娘と一緒でも、気兼ねなく楽しめる、というのがポイント。


まだまだ何時間もじっと座っているのが大変なのですから。。



いつもより、少しだけおしゃれしてお出掛けしました。



ミュージカルはときどき一緒に行きますが、本格的なバレエは初めて。
言葉ではなく、体の表現だけでストーリーを理解するのは、
子供には少し難しかったかもしれませんが、絵本で何度も読んでいる大好きなお話。


プログラムを買い、あらすじを読んで、何となく理解し、
そして、バレエダンサーの表現力の素晴らしさが娘にも
伝わったのではないかな。。


なにより華やかで美しく、楽しくて、上演後、なかなか拍手が鳴り止みませんでした。


周りの人の「ブラボー」の声援を聞いて、
娘も真似していたのが何とも愛らしく、
来年のクリスマスにも、また来ようね、と約束しました。



こうして、娘と楽しめるイベントが増えてきたのは本当に嬉しいです。




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● 千葉 聖美
千葉 聖美
インテリアデザインアトリエ「MUSE DECOR(ミューズデコール)」主宰。
ロンドンのChelsea college of Art&DesignでインテリアデザインのDiplomaを取得。
 
→MUSE DECOR(ミューズデコール)のHP